ミックスにおける削除すべき帯域・ローカットハイカットEQ編【DTM講座Tips】

      2017/07/27

IMG_3252今回はミックスのEQ操作で一番重要なカットする帯域。
割と最初は上げる事ばかりに意識がいきがちですが…上げるより重要なのが下げて住み分けをしっかりする事。
カットすべき帯域をカットせずにぶつかったままだと、非常に不明瞭なミックスとなったりその音が邪魔となり音圧も上げれなかったりします
なので今回の記事ではローカットハイカットによるざっくりとカットすべき帯域について説明します。

ハイパスフィルターとローパスフィルターについて

EQで帯域カットに便利なのがハイパスフィルターとローパスフィルター。
少しややこしいのですが「ハイパスフィルター」とはハイをパス(通す)するフィルター…つまりローをカットするEQの事。
逆にローパスフィルターはローをパスするフィルターなのでハイカットするEQの事。
特にローカット用のハイパスフィルターは程度の差こそあれ全ての楽器に使うので全てのトラックの入れておいて良いです。

僕は普段Logic proに付属しているハイパスローパスフィルターが音の変化が少なくカットでき使いやすいので愛用しています。
スクリーンショット 2016-04-09 13.22.10 WAVESであれば入門バンドルGOLDにも入っているサムネQ10がカット用EQに向いており、
SSL 4000のようなコンソールがある場合ローカットハイカットフィルターが付いているので便利です。

ボーカル

男性
80Hz ~ 150Hz以下をカット
女性
120Hz ~ 200Hz以下をカット
(極端な例としてはfripSideのインタビューでは女性ボーカルのローカットを300Hzまでバッサリカットしているとの意見も)

ボカロの声
300Hz辺りまでカットしてる事がよくあります。
さらにローパスフィルターで10kHz以上をカットすると甘く丸く優しい声になるのでカットした上でEXCITER等でハイの倍音を上げても良い結果になります。

ギター

130Hz前後(80~180Hz)以下をカット
(MS処理できるのであればさらに最後のマスター処理でサイドのEQを~120Hz以下をカット)
重心重めにするのであれば80Hzから下をバッサリカットする形でも◯

よく勘違いであるのがCD等で聴こえるサウンドでギターの音とベースの音をごっちゃにしてしまっているパターン。
ラウド~ハードコア系の曲でもちゃんとギターの(キックやベースとぶつかる帯域の)ローはカットされています。
これは実際のラウド~ハードコア系アーティスト自身もインタビュー等で答えている部分で、
いわゆるギターの美味しいローというのは200Hzから上の帯域。

自分はさらにローパスフィルターで12kHz~16kHz以上をハイカットしたり、
ギターにディエッサーを掛けてギターの汚いハイ成分を落としたりします。
(ハイを落とす事により相対的にギターも太く丸く聴こえます。)

ベース&キック

ベース
20~50Hz以下カット(ローのモニターに自信無ければ60Hz辺りまでいっても◯)
キック
0もしくは ~30Hz以下カット

2MIXのEQ処理で一番難しい部分の一つが低域の処理。
基本的にはベースとキックの住み分けになります。キックが下かベースが下か…といった選択肢はありますが、
キックが下(60Hz辺り)ベースが上(120Hz辺り)になる事が多いです。
ケースバイケースではありますがアナライザーを通してみて使っているキックやベースの音が60Hz付近と120Hz付近どちらが上がっているか見てみましょう。
役割が決まれば上記の場合、
キックの60Hz辺りを少し上げ120Hz付近を少し下げる。
ベースの60Hz辺りを少し下げ120Hz付近を上げる。
といったように住み分けをしていきます。

キックとベースだけを聴きながら音がぶつかっていないか、アタックが重なって両方が鳴っている箇所ですっきり聴こえるか等チェックしてみると良いです。

ベースは240Hz辺りや400Hz辺りを軽くEQで抑えてやっても良い。

スネア

150~250Hz以下をカット

200Hz以上になると好み。
太さを選ぶか軽やかさを選ぶか…等を考えて調整してみよう。
あとは10kHz辺りを少しブーストするだけで使える音になりやすい。

タム

迫力重視であれば0もしくは入れても80Hz辺りに留めておく。
低域処理に自信が無ければ120Hz以上で

さらに700Hz付近の中域をEQで広めに少しカットしてやると良い。

その他ウワモノ~サイド

ギターと同じく大体120kHz以下はカットしてキックやベースの為に上げておいた方が良いです’。

まとめ

今回はざっくりとカットしていく帯域について説明しました。

人によって色んな意見はあるかと思いますが、今回の説明は実際のプロのエンジニアの意見を元に作成しており、
他には有料プラグインに入っているエンジニアプリセットを見て参考にするのもいいかと思います。

次回EQ編ではCDと違ってなんかガチャガチャしてる…といった悩みを解決できるCD音源に近づける為の超即戦力なEQプリセットをご紹介する予定です。

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