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ミックスで今すぐ超使える万能カット用EQプリセット設定【DTM講座Tips】

      2018/07/05

ミックスにおけるEQ処理って足すより引く事が大切ってよく聞きますよね。
そんな中でよく使用しているカット処理に便利に使えるEQ用プリセット設定をご紹介します。

なんかごちゃごちゃしている…

低域がぶつかっていたり、ボーカルの帯域に音が密集していたりといった場合、音の住み分けをしないといけません。
ただ毎回設定し直すのも面倒ですよね。
今回は細かく微調整するというより、ザックリとカットしていく為の設定です。

各トラックアサイン用

ハイパス&ローパスの設定をし、
倍音をカットさせスッキリさせる為に作ったプリセットです。
スクリーンショット 2016-05-20 20.46.12HIGH PASS 100Hz
倍音カット1 Gain-7.5 Freq2200Hz Q100
倍音カット2 Gain-7.5 Freq2500Hz Q100
倍音カット3 Gain-7.5 Freq2700Hz Q100
倍音カット4 Gain-7.5 Freq2900Hz Q100
LOW PASS 11000Hz 〜 16000Hz

このプリセットは主にボーカル以外の楽器陣に使用しています。
この状態から各楽器に合わせて微調整する感じ。
HIGH PASS(ローカット)はキックとベース以外であれば大体100Hzくらいから下をカットする事が多いのでこの辺りに用意しておくと便利です。
LOW PASS(ハイカット)は微調整したり、使わない事も多いのでオフの状態で登録。

倍音1~4の設定に関してはこちらのプロのインタビュー記事を参考にしました。
この辺をザックリカットするだけで生の少しごちゃごちゃした感じから、CD音源のようなスッキリした感じになります。
ただこの辺をカットするとボーカルのように前に出る感じから少し引っ込むので、
基本的にはボーカル以外に使用し、各楽器によって本数を調整しています。
自分はカット用プリセット1と2を作り、
プリセット1には倍音カット1倍音カット2がonにされた状態、
プリセット2には倍音カット1~4がonにされた状態で用意しています。

この辺の帯域を空けるとボーカルの場所も確保できて良いですね。

センドリバーブ用

ミックス用にリバーブやディレイを使う場合、各トラックにアサインするのではなくセンドで専用トラックに送り、

元の音とウェット音を混ぜるのが良いです。
その際、そのままですとリバーブやディレイが悪目立ちし過ぎたりするので邪魔な帯域を削ります。
とくにリバーブ、とくにホールリバーブとかですと低域が膨らんでしまったりするので、ここはしっかり抑えておき、
音も目立ち過ぎないようにハイも落としておけばボーカルの耳障りな成分も抑えておけます。
スクリーンショット 2016-05-20 20.42.24
ハイパスは基本オフにしていますが、ガッツリローをカットしたい時は2番か3番でハイパスにします。

センドディレイ用

スクリーンショット 2016-05-20 20.43.20

ミックスに重要なディレイ処理ですが、飛び道具ではなく混ぜ合わせる事が目的なのでディレイが変に目立たないようにカットする設定です。

ハイやローをしっかりカットしいわゆるラジオ音的な方向のEQ処理をすると、
単体で聴いたらしっかりリバーブやディレイ処理がされているのにアンサンブルの中では目立たないといったように混ぜ合わせる事ができます。ディレイが目立ち過ぎると違うフレーズになってしまいますからね。
ディレイを複数使用したり完全にMIX用途でボーカルを混ぜあわせる場合、ディレイによってガッツリLOW PASSでハイカットしても良い感じになります。

まとめ

ミックスはやる事がめちゃくちゃ多く効率化の為に使えるプリセット保存は必須かと思います。
良ければ今回の設定を参考にし、自分の一番良いと思う初期プリセットを見つけていってください。

今回使用したEQはWAVESの中でもカット用に便利なQ10を使用しました。
・Q10付属バンドル

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