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【歌ってみた】MIXでボーカルを平らにする様々な方法とプラグイン【DTM講座Tips】

      2018/07/05

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ボーカルって結構音量の上下(ダイナミクス)が激しくてミックスで結構苦労しますよね。
今回はそういったダイナミクスを平らにするミックス方法をいくつかご紹介します。

コンプを掛ける。

コンプレッサー コンプ Compressor , comp
まず思いつくのはコンプを掛ける事。
今では無料も含め大体DAWに付属していますよね。
これは一定以上の大きさになった音を圧縮して低くするといった機能を持った装置です。
音の大きさには上限が決まっているので、コンプで潰してゲインを上げる事により音圧を上げたり、
逆に潰したままにして遠くで鳴っているかのような効果を演出したりできます。
ドラマCDとかで人の声がどんどん近づいてくるような演出もコンプを利用して出来ますね。
コンプを掛けると音が平均化して抑揚が無くなるという事なので掛け過ぎに注意(掛け過ぎか掛け過ぎではないかは人それぞれなので難しいところですが…)
具体的には
・スレッショルド(Threshold)
どの音量以上になったら圧縮を始めるか。下げれば下げる程圧縮できる。
・レシオ(Ratio)
原音とコンプに掛けた音をどのくらいの割合で混ぜるか。数値を大きくする程コンプの割合を大きくできる。
・ゲイン(Gain)
最終的な音の大きさを調節できる。
・アタック(Attack)
音が鳴ってからどのタイミングでコンプを掛けるか調節できる。アタックを早くすると頭から圧縮できるのでアタック音を抑え音をまとめる事ができる。逆にアタックを遅くすると強いアタック音を残す事ができる。
・リリース(Release)
スレッショルドで決めた値より小さくなった時にどのくらいまで圧縮を継続するか決める事ができる。早すぎるとコンプの圧縮が終わった途端音が大きくなってしまったり、長すぎると次のアタック音までコンプがかかってしまう。

ボーカルに掛ける際は

スレッショルド -20bd
レシオ 4.00:1 ~ 6.00:1
アタック 3ms ~ 8ms
辺りにしてリリースやゲインを曲の音量やテンポに合わせて調整すれば結構ちゃんとコンプを掛けられています。
AメロやBメロではアタック早めにして音をまとめて、サビではアタック遅めにしてパンチを効かせるのもアリです○

基本的には大体どのDAWにも付属のコンププラグインが内蔵されているかと思いますのでそれを利用すれば大丈夫かと思います。
ただ上手い人達によく使われているのは何か、という事でプラグインを紹介します。

WAVES CLA-2A

cla-2a-compressor-limiterはい、レコーディングスタジオとかでもよく実機が置かれている超有名真空管内蔵コンプTeletronix LA -2A Leveling Amplifierのモデリングプラグインです。
世界中のエンジニアに聞いた好きなコンプレッサーランキングで1位のようですね。
1280px-Teletronix_LA-2A_Leveling_Amplifier,_etc._Outboard_racks_2-3,_PatchWerk_Recording_Studios,_2007 このコンプの特徴は基本的な操作つまみが2つしかなく、主に圧縮と音圧を設定でき、圧縮しても抜け感等が損なわれないという便利なコンプになります。
粒を揃える事が多いボーカルやベース、管楽器等に最適です。

このプラグインは有名なエンジニアのChris Lord-Algeさんが所有する4種類のビンテージアナログコンプをモデリングしたバンドルのWAVES CLA Classic Compressorsか、
単体で購入する事ができセール時では確か5000円くらいになっていたかと思います。
実機で同じものを買おうとすると何十万もしたりするので最近ではレコーディングスタジオのプロのエンジニアさん達もこういったプラグインを併用しておりこの価格はとてもお得ですね。
ちなみに僕はこのバンドルに入っているCLA-76が割と結構万能に楽器に使えるコンプでそちらもお気に入りです。

WAVES R-COMP(Renaissance Compressor)

renaissance-compressorWAVESの入門バンドルGOLDに入っているので持っている方も多いかと思います。
こちらのコンプは凄くナチュラルに掛ける事ができ、音を平坦にするという部分でとくに威力を発揮します。
さらにARCモードでリリースを自動で設定してくれたり、Ratioをマイナスにする事でエキスパンダーに切り替わって使う事ができるなどとても便利です。

僕は万能的に使いやすいコンプとしてはCLA-76と並んでお気に入りで、
ボーカルトラックにはCLA-2AとR-COMPを使用する事が多いです。

ボリュームオートメーション

IMG_3259のコピー通称手コンプ
正直これが一番効果が高く本当にクオリティを上げようと思えばある程度必須な作業かと思います。
やり方は実際にボリュームをここを小さくしてここを大きくして…と細かくオートメーションで書いていく作業になります。
プロは皆それぞれのボリュームの書き方があるようですね。なので本当にクオリティの高い音源ではそれなりの時間を掛けられているという事です。
オートメーション機能に関しては無料で使っているDAWによっては機能が無いかもしれないので、まずは使っているDAWにオートメーションの機能があるのか調べてみるといいかもしれません。

自動手コンプ/VOCAL RIDER

vocal-rider-liveはい、上記の手コンプが非常に手間という事でそれを自動化してしまおうという事で開発されたのがWAVES VOCAL RIDERです笑
操作性等は以前紹介したBASS RIDERと同じで、ボリュームが小さい所ではフェーダーを上げ、ボリュームが大きい所ではフェーダーを下げてくれます。
さらに追いきれていない部分に関してはフェーダーの動きをオートメーションに書き出してそこから自分で詰めていく事ができるので非常に便利な時短ツールですね。

お金を掛けたくないという場合、付属のコンプレッサー&手コンプ(DAWのオートメーションの機能で音量変化を調節していく)で対応可能なので困っている方は是非活用してみてください。

ここで紹介されているWAVESプラグインのダウンロード購入公式サイトはこちら

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