2016/12/22
今回は楽曲における各音源のフェーダー(音量)バランス、ドラムのバランス、ミックスの組み立て方をご紹介します。
音圧アップのための絶対条件 フェーダーテクニック実演!
↑は石田ごうきさんの解説動画
非常に分かりやすく面白いものになっています。
ミックスではほんの些細な音量バランスに気を使ったりと、フェーダー操作が凄くキモになってきますよね。
以下、ミックス時の組み立て方・手順をまとめてみました。
この時にマスターチャンネルに周波数とメーターが視覚的に見れるアナライザーを置いておきましょう。
写真はWAVES Paz Psychoacoustic Analyzer
1. キック
まずはキック。
RMS値を-10dbになるようにセッティングします。
キックを最初にまずは大体-8db ~ -10dbに合わせるというのは結構色んなとこで言われてますよね。
ここは基準になるので最後まで極力変えない方が良さそうです。
2. スネア
スネアはキックよりちょい負け
キックの90~95%くらいに設定します。
ここは自分の耳、聴感上で判断して設定。
キックがちょっと大きめの今風なバランスになる。
3. ハイハット
スネアと同じくらいの存在感に聴感上で設定。
4. オーバーヘッドマイク
クラッシュシンバルがハイハットに勝つように設定。
オーバーヘッドマイクにもハイハットが含まれており、
ハイハットが先ほど設定したバランスより大きく聴こえてしまうので、
さっきのハイハット単体のトラックは先程と同じバランス感になるように少し下げる。
→オーバーヘッドも微調整
5. ルームマイク
ルームマイクのスネアの音が[2]のスネアの音の50%になるように設定。
生ドラム音源におけるオーバーヘッドマイクとルームマイクはとても重要で、
このエアーマイクの音がドラムのリアル感はもちろん、空間を埋めてくれますのでミックスがとても楽になりますし、
無駄な楽器類で空間を埋める必要がなくなりますのでしっかりおさえておきたいですね。
6. タム
スネアと同じくらいかちょい負けになるように設定。
以上、まずはここまでが土台となる主なドラムのバランスです。
ここでアナライザーで周波数を見てみると緩やかなドンシャリ(中央が凹んだ形)になっているかと思います。
写真は比較的凹みの大きめのシーンを選びましたが、
この凹んだ空間にボーカル等中域の音が入ってきますので、足りない場合や狙う意図によってEQで追い込んでも良さそうですね。
7. ボーカル
ドラムの次に設定するのが楽曲の華となるボーカル。
それを取り巻くように他の音程楽器を追加していきます。
スネアにちょい勝ちからキックのちょい負けの間くらい。
ボーカルは選択肢はあまり無いようです。
歌モノの場合、ボーカルは楽曲の中心となるので、
選択肢の中で迷ったらボーカルは少し大きめの方選んだ方が良さそうですね。
8. コーラス
ボーカルの50~80%くらいの音量
大体の感じで入れておいていろんな楽器を追加してからさじ加減するとやりやすいです。
9. ベース
スネアと同じくらいの存在感に設定。
ベースが大き過ぎると楽曲のバランスが崩れやすくなります。
ここからはウワモノ楽器になります。
メインに聴かせたい順に調整していきます。
10. エレキギター
ボーカルに負けるようにする。
ボーカルに近いと緊張感の高いサウンドになり、
小さすぎるとパッとしない地味なサウンドになる。
11. ピアノ
エレキギターにちょい負け
12. アコギ
ピアノやエレキ等が目立つようにやや控えめ
まとめ
ミックスにおける音量のバランスって難しくて色々悩みますよね。
自分も最初はしっくりくるとこに落ち着かせるのに本当に苦労しました。
ただある程度の基準が分かれば早いもので、僕もそういった基準を知る事で作業が一気に早くなりかなり捗ってます。
今回の石田ごうきさんのYoutubeの動画では分かりやすく具体的に解説されていますが、
参考書『音圧アップのためのDTMミキシング入門講座! (DVD-ROM付)』にはより詳しく解説されていましたので気になる方はチェックしてみる事をオススメします。
ちなみに僕も買いました↓