2016/12/22
最近はスマホアプリの音楽制作アプリが充実してきて、実際にそれで楽曲制作をしている人も多くなってきています。
今回は普段iPadで楽曲制作をしているjp shojiさんに実際の制作方法、機材等をインタビューしてみました。
はじめに
──今回はインタビューに参加して頂きありがとうございます。
ちなみに名前ってjp shojiというのはしょうじさんと呼べばいいですか?何か由来とかあるのでしょうか??
jp shoji(以下、し):由来は、苗字がしょうじってだけです笑
──なるほど!そのままですね(笑)
iPadで作ろうと思った経緯は何かあったのでしょうか?
し:iPadで作ろうと思った経緯は、
もともとバンドやDTMをしていたのですが、友人の結婚式二次会のイントロクイズでiPad3が当たったので、1500円くらいで買える音楽アプリを買ってみたのがきっかけです。
最初はKORGのiELECTRIBE for iPadでドラムパターンを作って遊んでました。
そのあとはiPolysixやanimoogをよく使ってました。
その後KORG Gadgetに出会って、KORG Gadget Remix Contest ♯1に応募したら、優秀賞になったのでどっぷりハマりました。
4. jpshoji / Gadget World Tour (jpshoji remix -made by KORG Gadget)
http://www.korg.com/jp/products/software/korg_gadget/contest.php#sthash.T3HWiE9D.dpuf
SOUND CLOUD
使用アプリについて
──運命的な出会いですね!優秀賞もおめでとうございます。
iPadではどのようなアプリを使用されているのでしょうか?
し:iPadアプリ:KORG Gadget,iMaschineを使うことが多いです。後はiELECTRIBE,iPolysix,Animoog,TNR-i あたりを使ったことがあります。
KORG GadgetにはGadgetと呼ばれるシンセやドラムマシンがたくさん入ってます!ドラム系、ベース系、PAD系などに特化したGadgetを組み合わせて打ち込めます。
面白かったのは、今は手に入りませんが、Petites ondesというオンドマルトノという楽器をアプリにしたもので、癒されました笑
KORG Gadget
──おお!凄い!これ全部iPadアプリですか?
今は色々な音楽アプリが充実してそうですね。
MaschineのiPad用アプリとかかなり気になります。
外部接続機器
──外部的な接続機器はどのようになっているのでしょうか?
し:外部的な接続はiPadには、ヘッドホン(SONY MDR-Z1000)を接続するだけです。
iPadアプリで作った曲やフレーズは、dropboxやsoundcloudに直接アップロードできるものが多いので、インターフェースをかまさなくても色々出来ます。iPadで作曲して完成させたら、そのままsoundcloudにアップすることが多いです。PCに録音したい時は、iPadのヘッドホン出力からPCのオーディオインターフェース(forcusliteのscarlettt2i4)につないでました。
──SONY MDR-Z1000はミニジャックなのでiPad等とも相性良さそうですね。
ちなみにiPadで制作した音源はKORG Gadget内に入っている(?)マキシマイザー等のプラグインを使ってミックスしているのでしょうか??
し:最近のはEQとコンプを各Gadgetに個別にかけられるのと、masterにはLIMITTERとRiverbがあるので、KORG Gadgetだけでマスタリングまで出来ちゃいます。
──なるほど、iPadアプリの場合は基本的にはそのアプリ内に入っているプラグインを使う感じですかね?
あとiPadでの製作は外付けキーボードなど付けなくてもタッチパネルだけで快適に製作していける感じでしょうか?
し:そうですね、アプリ内のプラグインを使うのが一番わかりやすいですし、私もそうしてます。Cubasis とかは色々できるみたいですけど、使ったことがないのでわかりません汗
[外部リンク:いつの間にか超高機能DAWに進化していたiPad用Cubasis 藤本健の“DTMステーション”]
ipad用の外付けキーボードも使ったことはなくて、今までのiPadの曲は全てiPadのタッチパネルだけで作りました。ドラムの打ち込みはマウスやキーボードよりもやりやすいし、カットアンドトライがしやすいです。また、iPad画面に鍵盤が表示されていて、そこから演奏したり打ち込んだりも出来ます。KORG gadgetだと、その時にスケールにあった鍵盤だけを表示できる機能があるので、適当に弾いてもそれっぽくなるのは面白いです。物理キーボードには負けますが。。。
──そういえばCubasisでは外部プラグインの追加もできるんですね。
でもKORGの応募作品を見てるとKORG Gadget内のプラグインだけでもかなり高品質な音源作れそうですね。
やっぱiPad使うならスマートにスタイリッシュにいきたい(笑)のでタッチパネルだけで問題ないなら気軽に作れて良いですね。
Cubasisは知ってたのですがKORG Gadgetは知らなかったのでいいアプリ聞けました!評価も高いのでかなり使えそうですね。
し:KORG gadgetだけで十分完結できますね。gadgetcloudというsoundcloudを利用した楽曲共有サービスがあるので、KORG Gadgetユーザーが作った曲をたくさん聴けるのが面白いです。こんな曲が作れるんだ!って刺激になります。
Cubasisも気になりますよね。KORG Gadgetはシンセに特化してるので、Cubasisみたいにオーディオの録音とかはできないです。ただシンセやドラムの打ち込みを簡単にできるのでアイデアスケッチみたいな使い方でも十分楽しめると思います。
PC制作環境について
──ちなみに普段PCでの制作の際はどのようなDAWや'プラグインを使用しているのでしょうか?
し:普段のPC製作での機材はNIのMASCHINE MKⅡがメインで、DAWはABLETON Live9 Standardです。あと音源とプラグインはKomplete10,Wavs goldです。鍵盤はmininovaです。
──お!!いい感じですね♪
し:abletonはまだ使いこなせてないのですが、maschineはかなり面白いのでオススメです。
バンド系作るのも楽しいですよね。
──他にiPadで制作した気に入っている曲などありますか?
し:
どちらもKORG Gadgetだけで作ったお気に入り曲です。1/16グリッドだけではなくて1/64グリッドや3連符を使うことでジャストタイミングから少しずらしたり、装飾的な音を小音量で入れるといった工夫しています。
実際の楽曲制作の流れはどのようになっているのでしょうか?
し:大まかな制作の流れは、
気持ち良いループを作る→リズムパターンを作る→フレーズを重ねる→ベースを打ち込む→曲を展開させる
っていうのが多いです。
気持ち良いループを作る方法は、音色、コード/フレーズ、エフェクトの組み合わせを試行錯誤してます。
この工程は全部maschineでやってます。 iPadで作る場合も同じ流れです。
──Maschineかなり有能ですね。
し:Maschineはループ系に強いのでdance系に相性がいいですが、逆に歌モノは苦手です。
Komplete持ってるなら連携が良くできてるので、オススメです。
──ありがとうございました。また何かあればよろしくお願いします。
jp shoji Twitter: https://twitter.com/jpshoji