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BIAS DESKTOP購入レビュー!AMP版とFX版どっちがいい!?違いをまとめてみた。【アンプシミュレーター】

      2017/07/15

2016-06-22 17.49.31今大注目のアンプシミュレーターPositive Grid BIAS DESKTOP。
今回BIAS AMP DESKTOPとBIAS FX DESKTOPの両モデル通常版を購入しましたので、
購入検討している方でも気になっているかと思うAMP版とFX版の違いをまとめてみました。

BIAS AMPなど、Positive Grid製品一覧はこちら

BIAS AMP DESKTOP

AMP版ではBIASのキモであるアンプでの音作りを作りこむ事ができます。
2016-06-22 17.51.52他のアンプシミュレーターよりも特に良いと思ったのは、ボトムにかけての集音や解像度が良いと感じた部分。
BIASで弄り倒した後に他のものに戻ると音の薄さや解像度の低さが気になります。

BIAS AMPではヘッドアンプ前面のツマミやキャビのマイキングはもちろん、BIASの特徴である中の真空管や音のキャラクターをかなり細かく弄る事ができます
ただ、こう聞いて実際に真空管変えたりしないしあんま弄らないしなあ…って思ったりしますよね。

かなり音、変わります。

実際のアンプでは物理的制約で弄れないだけで、いざ自由に選択肢を変更できるとなったらここまで音が変わるのかと驚かされます。
正直アンプの前面パネルのツマミだけではどこかである種「諦め」や「妥協」をしなければならず、
音の選択肢としてはかなり狭められているんですよね。

設定項目としてはローカットの項目で低域のブーミーさを調節したり、ディストーションの質、音の粗さ、音の抜け感、音の太さ等シンセサイザーのようにかなり追い込む事ができます。

さらにその中でも「これだけ弄っておけ」といった項目がいくつかありそれを弄るだけでもかなり自分の納得し得る音に近づける事ができます。
例えば前述にある、
・LOW SHELF
ローカット具合の調節。絞ればローがタイトに抑えられ、上げれば膨らむ。
・BIAS ADJUST
音の粗さの調節 COLDへ絞ればクリーンに近づき、HOTへ上げれば音がジャキッと荒くなってくる。
・パワーアンプ部、真空管
6L6GB、6V6GT、EL34、EL84があり、この4つの中から選ぶだけでもかなり音のキャラクターや、抜け感等変わってくる。
6L6やELは実際のアンプで定番の真空管の入れ替えなので予備知識として知っておくという意味でも良いですよね。
自分はBIAS上ではELの方が好きでした。
・SPLITTER GAIN
真空管を選ぶ項目の下にはDISTORTION、SPLITTER GAIN、POWER GAINの3つの歪みの設定があり、
とくにSPLITTER GAINでは歪みの質がかなり変わります。真空管を選んだのち、ここを突っ込むとかなり良い歪みを得られます。
この横側にもBIAS ADJUSTのつまみ有り。
・TRANSFOMER TYPE
ここでも音のキャラクター、ファット感等が変わってきます。音を太くしたい場合はFat Styleがオススメ。
逆に太さが邪魔という場合もあるのでその場合American StyleやBritish Styleといった他の選択肢にする事により良い感じにキャラクターが変わってくれます。

良いアンプシミュレーターが欲しくて基本的にアンプしか使わないならこのBIAS AMP DESKTOPで良いかと思います。
ここにさらにデジタル?EQも付いているのでここで細かく必要のないローをカットしたり、ハイを調節したりetcとギターの基本的な音作りをかなり追い込んで完結させる事ができます。

個人的に嬉しいのは通常版でもDiezel VH4アンプが付いている事ですね。
モダンヘヴィネスハイゲインなアンプでDiezel(案外オールマイティー)って近年人気かと思いますが、収録されているアンプシミュレーターはまだ少なかったり課金オプションだったりするんですよね。
もちろん他に癖もなく音も良いアンプは多数収録されています。
ちなみにProfessional版には最近話題になったKemper profiling ampと同じく、いわゆるプロファイリング機能が搭載されています。

ただ問題点は、これにはアンプ(+EQ×2)しか無い事。
リバーブやその他エフェクター等、モジュレーションを加えようとしても、これ単体では行う事ができません。
モジュレーションは使わないだとか、
他のプラグイン使うとかって場合は大丈夫なんですけどね。

BIAS FX DESKTOP

FX版ではギターのトータルのシステムを組む事ができます。
2016-06-22 17.52.35多数の『使える』エフェクター群やラック(Professional版)等を組む事ができます。
有名なスタジオ機材のコンプもあるのは嬉しいですね。
2016-06-22 18.05.12それにリバーブやディレイを使いながら弾けるのは気持ちが良いです。

このFXにもアンプがいくつか搭載されているのでこれ単体だけでも使えますし、
BIAS AMP DESKTOPがあればAMP版の中にあるアンプを使ったり、
自分で作ったアンプの設定をFXに持ってくる事ができます。

通常版でもプリセットでアーティストが作ったものが収録されているのがとても便利ですね。
とくにクリーン系・モジュレーションで作り込んだ音等はプリセットを選ぶだけで様々なエフェクターを駆使して『実践で使える音』が並んでいるのでかなり使えます!

問題はFXでは搭載アンプが少ないという事と、
詳細なアンプの音作りができないという事。
基本的には他アンプシミュレーターと同じように前面パネルのツマミの設定と、キャビのマイキングを弄る事しかできません。
SS 2016-06-22 18.27.18他のアンプシミュレーターと同じと言えばそうなのですが、
AMP版を触った後だとアンプの音作りとしてはかなり物足りない感を感じてしまいます。(それだけBIASで追い込めるアンプの音が凄いという事)

あとネットの意見とか見ていると、
iPad版とかでもそうですが、総じてFX版やエフェクター類の意見の感触の方が少し低いんですよね。

どっちが良いか

自分でもかなり難しいです。
やはりBIASのキモはAMP版で弄れる項目にあるかと思います。
ただAMP版だけあってもこのままBIASだけでトータルのシステムまで完結させたくなる…。

どちらか一つだけ購入という事でディレイ等トータルのシステムを構築したいとなった場合、FX版になるかと思います。

一番最良の選択肢は…、

どっちも買う!

事になるかと思います(笑)
FX版だけあっても他のアンプシミュレーターとの優位性が薄れますしね…。

まあ音の良いアンプだけで良いという場合はAMPだけでも良いと思いますし、
FXにもちゃんと使えるアンプは多数ありますので将来的な投資も考えてFX版を買うというのも全然アリだと思います。

今大注目のアンプシミュレーター、BIASが気になっている方、購入検討している方はぜひご参考にしてみてください。

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