2016/12/22
高音質での録音や聴く為にオーディオインターフェースは必須であり、初めてのオーディオインターフェース選びに悩んでいる方は多いかと思います。
とくに入門機器としてROLAND QUAD-CAPTURE UA-55かSteinberg UR22が2大オーディオインターフェースでよく話題に取り上げられます。
今回はこの2大入門オーディオインターフェースを比較してみますのでご購入の参考にして頂ければと思います。
※Steinberg UR22のマイナーチェンジモデルUR22mkIIが出た事により、現在UR22は価格高騰しています。
[過去記事リンク]
似ている部分は多い…
- 最大24bit/192kHzの入出力
- 2つの入力コンボジャック
- LRアウトプット
- MIDI端子
- USBバスパワー対応
- 見た目・大きさ
等、外観的や仕様部分はかなり近いです。
値段はSteinberg UR22の方が1万程安い
オーディオインターフェースの性能はかなり値段に比例します。
先に言っておくとSteinberg UR22は(この値段として)かなりコストパフォーマンスは良いです。
オーディオインターフェースのグレードとしては主に
- 1万前後の激安オーディオインターフェース
- 2万前後の入門高コストパフォーマンスモデル
- 6万付近のプロ現場でも使われる持ち運びに便利なモデル
- 15万付近のフラッグシップ機
といった感じに分けられるかと思います。
Steinberg UR22は1
ROLAND QUAD-CAPTURE UA-55は2
に属するといった感じですね。
※現行品のSteinberg UR22mkIIは1万中盤の価格帯になっており、1と2の中間くらいに属する感じになります。
音質比較
プリアンプはどちらも自社開発のもので、
Steinberg UR-22は『D-Pre』
個々の本来のサウンドの持ち味を忠実に捉える
Roland QUAD-CAPTURE UA-55は『VS-Preamp』
業界最高レベルの透明感のある高品位なサウンド
といったものになります。
レイテンシー(音が遅れないか)はそこまで違いはありませんが、
やはり音質は両者比較と結構違いが現れてきます。
Roland QUAD-CAPTURE UA-55の方が明らかにクリアで、そこから比べるとSteinberg UR-22は少し引っ込みくぐもって聴こえます。
付属DAW
どちらのオーディオインターフェースにも製品DAWのフリー版(機能限定版)が付属してきます。
Roland QUAD-CAPTURE UA-55には
Ableton Live Lite
Steinberg UR-22
CABASE AI
が付属してきます。
このフリー版はおいておいたとして…
製品版のこれらのDAWはCUBASEはオールマイティーに使える定番DAWで、
Ableton LiveはEDM等打ち込み系楽曲によく使用されている定番DAWになります。
付属してくるものはこれらのフリー版で出来る事もさほど変わらないのでどちらがダメという訳ではありません。
その他
Roland QUAD-CAPTURE UA-55には
音量を自動で適正値に合わせてくれるAUTO SENSEや、
ステレオミキサー機能も有しており生放送・配信にも使えますので、
出来ない事もとくになくストレス無く自由にオールマイティーに使っていけるかと思います。
現在UR22は生産終了。
UR22のマイナーチェンジモデル、UR22mkIIではインターネット配信等に使えるループバック機能が搭載されました。
総評
Steinberg UR22
そこまで音質とかも気にしない
オーディオインターフェースタイプで
とにかく安く済ませたい
[リンクはUR22mkII。UR22は生産終了・価格高騰中]
Roland QUAD-CAPTURE UA-55
安いけど音質もしっかりしたもので出来る機能も制限なく
ちゃんとした物が欲しい
といった感じになるかと思います。
1万程値段が変わってきますが、長く使え本格的なものと考えた場合、
トータルでオススメなのはRoland QUAD-CAPTURE UA-55です。
ただどちらも大ヒット定番品の人気モデルで、
用途や予算もありますのでそこが合致した場合Steinberg UR22もいいと思います。
とくに、一番安い本格的なオーディオインターフェースの選択肢という事もあり、
最近はRoland QUAD-CAPTURE UA-55に代わって、
Steinberg UR22(現行品はUR22mkII)がAmazonランキングでも1位を取っています。
Steinberg UR22mkII発売
昨年2015年11月、Steinbergの新モデルUR22mkIIが発売されました。
2イン2アウト、24bit/192kHz入出力の基本性能はそのまま。
発売も新しく生産終了のUR22から5000円程高くなっており、
主にはインターネット配信などに使えるループバック機能の搭載、iPad用のDAW「Cubasis LE」(Cubasisのフリー版)が付属等のマイナーチェンジが行われています。
アナログ入力段のダイナミック・レンジが95dBから101dBに、周波数特性も20Hz-20kHzが20Hz-22kHzと高域特性が向上しています。