2018/06/30
マイクケーブルやモニタースピーカーに繋げるケーブル等、宅録や自宅スタジオを構築している人にとってケーブルは何にしようと悩む瞬間は必ずやってきますよね。
今回は実際のレコーディングスタジオでよく使われているケーブルを中心におすすめをまとめてみましたのでぜひご参考にしてみてください。
カナレ CANARE 4E6S
国産ケーブルのカナレ
安価な上、フラットで高コストパフォーマンス。
とくにPAの現場等によく使われています。
カナレは完成品もよくその辺の楽器店等に置いていたりするので見かけた方も多いかと思いますし、実際に購入しやすいかと思います。
フラットさではモガミの方が上ですが、カナレにはカナレの味があるようです。
モガミ MOGAMI 2534
こちらも国産ケーブル
モガミのケーブルは日本国内だけに留まらず、海外のレコーディングスタジオでもかなりのシェアを誇っているようで、かなり評価が高いようです。
MOGAMI 2534はフラットかつかなりのコストパフォーマンスで、ボーカルのマイクケーブルからスピーカーケーブル等幅広く使えます。
2534はとくに日本の音楽・録音業界標準のケーブルで、このケーブルで聴かないと!というものがあったみたいですね。
ちなみにギターやベースのシールドに使うとなると少し面白みに欠けるようです。
取り回しの良さも含めて一番バランスも良い音響ケーブルではないでしょうか。
個人的イチオシ。
ベルデン BELDEN 8412
ベルデンはギターのシールドケーブルでも有名ですよね。
こちらはフラットではありますが、音が太くなったりと少し色付けがある方向ではあるようです。
アメリカの老舗メーカーという事もあり、アメリカでのスタジオでよく使われていたようで、フラットな中でも少し派手目主張するサウンドを求める方に良いのではないでしょうか。
ベルデンかモガミか、というのはよく比較され、ベルデン8412とモガミ2534は実際僅かな違いのみでかなり近い音。
両者フラットの中でも、モガミ2534は少し優等生、ベルデン8412は少し主張するタイプといった感じ。
マイクケーブル用途の場合、8412はSM58等のダイナミックマイク向き
コンデンサーマイク用のケーブルに使うのであればBelden 8423が向いています。
ベルデン BELDEN 88760
今回上げたケーブルの中で最も高品質・高音質・高解像度のケーブル
ベルデンの8012に音は近いようですが、ケーブルの構成は全く違うようで、使い勝手のデメリットもあるようです。
まずケーブルが硬い。なので取り回しはあまりよくなさそう。
さらにタッチノイズが凄いので、よく動かすようなケーブルには向いてなさそうです。
なのでこのBELDEN 88760に向いている使用用途としては、常設機材間のケーブルという事にはなりそうです。
最も高~とは書きましたが、音の好みもありますのでモガミのケーブルの方が良いという方も沢山見かけますね。
まとめ
今回ご紹介したケーブルはレコーディングスタジオ等でよく使われている業務用ケーブルという事で、
数万円するようないわゆる高級ケーブルという訳ではありません。
1本2本に入魂するのであればいいかもしれませんが、単純な上位互換というよりも段々と音のキャラクターや好みの問題になってきたりはしますし、フラットという意味からは変わってくる事が多いので、
歌ってみた〜宅録やレコーディング・モニター環境を整えようと考えた場合、実際プロのスタジオでも使われているこれらのケーブルを選ぶ事によって間違いないありません。
ちなみにケーブルの長さは、ある程度品質のしっかりしているケーブルであれば少し長かろうと音質には影響はしないので、宅録だけの利用であっても3mくらいはあった方が困る事はないかと思います。
これからレコーディング関係のケーブルを新調しようという方はぜひご参考に。