2018/07/05
どうも、このブログでは様々なミックス/マスタリングテクニックを紹介するつもりですが、
その過程で市販のCD音源に近づけていく為の方法を書きます。
ミックス/マスタリングをする上で何が悪いのか全く分からない、もしくは現状で良いと思ったり満足してしまうって事あると思います。
何でだろうと考えた時に
リファレンス音源用意してないから自分のMIXで足りないとこや反省点が見えてこない
って部分だと思うんですよね。
リファレンスというのは参考にするという意味で
リファレンスCD/音源というのはつまりミックス時に参考にする音源という事です。
プロも何個もリファレンス音源用意して指標にしながらミックスしています。
そりゃだって指標も何も無かったらアルバム作るにしてもバラバラなミックスになっちゃいますしね。
なのでミックス時におけるリファレンス音源の活用法を書いておきます。
まずはミックスした音源を書き出します。
(ミックス途中のDAW上で聴く音源と書き出し後の音源はバランス等変わっています)
書き出した音源と用意したリファレンス音源(自分が良いと思ったプロの音源で良い)を比べる為の方法とソフトはいくつか選択肢があります。
1. itunesで専用のフォルダを作ってそこにドロップ&ドラッグで入れていく
2. Quicktime等違うソフトでリファレンス音源立ち上げておいて書き出す度にミックス音源と比べる
3.(Macなら)リファレンス音源をDAWの書き出しフォルダと同じ場所に入れておいてQuickLook(スペースキー一発)で聴き比べる
QuickTimeやQuickLookでは音量調整の部分で不自由があるのでここではiTunesで説明
(良いリファレンスの為のソフトがあれば教えてください笑)
iTunesでやる場合
iTunesにミックス確認専用フォルダや自分の作った曲を格納するフォルダにリファレンス音源を入れておき、
あとはミックスした音源をドラッグ&ドロップで入れて、
あとは聴き比べるだけです。
※注意[iTunesで行う場合、後で曲検索して古いミックス音源を一括で消す作業が必要]
何を聴き比べればいいのか
最初は差があるとは思っても何が違うのかとかダメなのかって分からなかったりしますよね。
まず最初に分かりやすいのは音量/音圧差です。
何度も聴き比べてみると明らかに自分のミックスした音が小さいのが分かると思います。
自分の楽曲と用意したリファレンス音源が同ジャンルなら、
まずは同じ音量にしちゃいましょう笑
巷では音圧戦争なんて言って議論がありますが、
ぶっちゃけそこを議論する段階でも業界を引っ張っていくような人材でも現時点ではないですよね。
(そもそも最初はそこを議論できるだけの音圧すら確保できない)
それに音圧を上げる為の知識や方法ってMIX上達する上で必須な事が多いです。
まあCDとかで聴ける音源って基本それで飯を食ってるプロの人のミックスなので、
同じレベルまで持ってこれる頃にはかなり色々と知識が付けれてるかと思います。
音圧をプロのレベルにする、って意外に色々知識やテクニックが必要で難しいんですよね。
マキシマイザーを使ったりEQで帯域調整したり
MS処理で真ん中と両サイドに分けて調整したり…
その音量/音圧を上げる過程の中でギターのPANや大きさ、
低域の大きさや
ボーカルの処理(音量に不自然なバラつき)等
聴き比べながら少しずつ同じにしていくと気がつくとプロの様々な手法を学びステップアップしてるはずです。
せっかくいい曲なのにミックス/マスタリングが悪くて宅録DEMO音源にしかならないって事よくあると思います。
なので「市販のCD音源と音を全く同じにする」という目標を立ててやっていくと平凡な曲でももっともらしい音源に聴こえるので作品作りの過程としてとても大切ですね。